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外壁塗装を依頼するとき最重要となる見積書のチェックポイントを徹底解説

外壁塗装を依頼するときに見積書のチェックは判断のため最も重要なことですが、見積書をどう見たらいいのか分からない方も多いと思います。
本記事では、外壁塗装の見積書で見逃せないチェックポイントを詳しく解説し、料金相場と大きな乖離がないのか見分けるコツもお伝えします。

外壁塗装の見積書の注意点とは?大事なポイントを確認しよう

外壁塗装には、最低限行うべき工程や塗装回数などの業界常識があり、それが適正に行われ適当な価格なのか確認するための書類が「見積書」です。
つまり、外壁塗装の見積書をチェックするためには、業者が施工しようとしている内容についてある程度の知識が必要になってきます。
そこで、まずは外壁塗装の見積書に記載されている内容で、注目すべき注意点について考えてみましょう。

3回塗り以上になっていて使う塗料が違っているか?

外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの3工程を行うことが一般的なので、3回以上塗装することが記載されているかチェックが必要です。
3回塗りにはそれぞれ役割があり、下塗りが外壁と中塗りを接着させ、中塗りが紫外線などから外壁を守っています。さらに上塗することによって皮膜を補強することができるのです。
このように3回に分ける理由は、一つは外壁を保護するための塗膜の厚さが1回や2回塗りでは形成できないからで、もう一つはそれぞれ塗料を使い分けることで外壁を守る効果を高めるためです。
そのため、それぞれの役割に応じた塗料を使っているのか確認することも、大事なチェックポイントだといえます。

  • 下塗り … 外壁の劣化を補修し、中塗りや上塗りと外壁の接着力を高め、シーラーやプライマーなどを使います。
  • 中塗り … 紫外線や雨風などのダメージから外壁を守る役割をもち、この工程で使う塗料によって耐久性や価格が変わってきます。
  • 上塗り … 中塗りと同じ塗料を使って塗膜の表面を整え、皮膜の強度を高める。

業者によっては「シーラーレス」と呼ばれる下塗りが必要ない2回塗りの塗料を使うことがあるので、見積書を見て3回未満の塗装回数だったら理由を確認しましょう。

使用する塗料やメーカーが記載されているか確認

外壁塗装の見積書に、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で使用する塗料の種類はもちろん、どのメーカーの塗料なのか記載されているか確認しましょう。
それというのも、どの業界でも「使用材料をケチる」ことは「工数を省く」のと並んで、悪徳業者の定番行為だからです。
「シリコン塗料」や「フッ素塗料」といった種類だけではなく、どのメーカーの何という塗料を使うのか、具体的な記載があるか確認しましょう。
また記載されている塗料の性能や特徴は、各塗料メーカーのホームページをみると説明があるので、安心して外壁塗装を任せることができるか判断材料になります。
尚、信じがたいことですが、契約内容と違った塗料を使われてしまいトラブルになる事例もあるようです。
施工後に素人が見ても分からないことなので、現場に足を運んで塗料が契約内容と合っているか確認することも大切なチェックだといえます。
また、このようなトラブルを起こす業者はネットで悪い口コミが書かれているので、評判を確認することも有効な手段です。

計算が平米単価でしっかり計算されているのか?

外壁塗装の見積もりでは「平米(平方メートル)」単価で計算されることが一般的で、家屋の階数や窓の大きさ、数などによって外壁の塗装面積は大きく変わってきます。
しっかりした業者であれば、ちゃんと塗装面積を計算して見積もりをするはずです。これが外壁全体の塗装面積に「一式」と記載している業者は怪しいと思って間違いありません。
諸経費や運搬費といった数量で表すことが難しい項目は別ですが、それ以外の項目に「一式」が多く見られる見積書は、依頼の選択肢から外すようにしましょう。

見積書に面積が数値で書いてあるか?

計算が「平米×単価」となっていることは当然だとして、施工する内容ごとに面積が数値で記載されているか、また記載されている単位もチェックポイントです。
外壁の施工面積を数値で書いているかだけではなく、破風や軒天などの付帯部や、塗装前に実施する高圧洗浄なども、面積を数値で記載したほうが望ましい項目といえます。
また、面積を表す単位も統一されている方が分かりやすく、「㎡」と「坪」などが混在していないか確認しましょう。

工程がしっかり記載され必要な作業が入っているのか?

外壁塗装には、今ある塗料を薄利除去することから始めて、塗装の仕上げまで多くの工程があります。
見積書に以下の工程や必要な作業がしっかり記載されているほど、誤魔化しにくい明瞭な見積書です。

  • 足場設置
  • 高圧洗浄
  • 養生
  • 下地処理
  • 下塗り
  • 中塗り・上塗り
  • 破風(はふ:屋根の妻側部分)
  • 軒天(屋根の外壁より出ている軒先の天井部分
  • 廃棄費用などの諸費用

優良な業者ほど見積書のなかに詳しい工程を入れることが多く、逆に「塗装作業一式」と書いて終わっている見積書は信用できないものです。
外壁塗装は頻繁に行うものではないので、どの工程・作業にいくら費用が必要なのか明確なほど、消費者のことを考えた見積書だといえます。

外壁塗装の見積書に記載さている項目の具体的な内容と実際の相場

外壁塗装にかかる費用

外壁塗装の見積書に、工程や必要な作業がしっかり記載されていたとしても、妥当な相場を知らなければ判断のしようがありません。
そこで、ここからは見積書に記載されている項目の具体的な内容と、塗装業界での一般的な相場を説明します。

足場の設置

「足場設置(仮設足場)」とは、職人が高所で作業するための足場を組立て・設置する工程です。
足場設置は「㎡」をもとに金額が算出され、単価の目安は1㎡あたり600〜800円です。
足場の設置が必要な理由は、「作業の効率をあげること」「作業員の安全を確保すること」「施工場所や近隣の家、住民の安全を守ること」など重要なものなので、普通に考えれば足場なしの外壁塗装はあり得ません。
足場が組まれた現場を見ると、足場の外側にシートを張っているのが一般的ですが、外壁塗装の見積書では「養生」の項目に入っているケースがほとんどです。

高圧洗浄と飛散防止ネット・養生

外壁塗装をするため重要な準備作業として「高圧洗浄」という工程があり、高圧洗浄機を使用して外壁の汚れを落とし、痛んだ古い塗膜を除去します。
これは外壁塗装をキレイに仕上げるため、そして塗料本来の耐久性を維持するために欠かせない作業です。
高圧洗浄の単価は1㎡あたり200〜300円が一般的で、これとは別に水道代が1,000〜2,000円実費としてかかります。
また、水だけでは落ちないコケ・藻・カビなどがある場合は、薬品を使った「バイオ洗浄」が必要で、その単価は1㎡あたり500〜800円です。
先ほど少し触れた「養生」という工程は、足場にメッシュシートを張ったり、塗装しない場所をテープやビニールなどで保護したりするものです。
先ほど少し触れた「養生」という工程は、足場にメッシュシートを張ったり、塗装しない場所をテープやビニールなどで保護したりするものです。

下地調整や予備作業

外壁塗装を施工するときには、劣化した部位を補修したり、塗装が付着しやすいように剥がして整えたりする「下地調整」も必要です。
またサイディングの目地にコーキングを注入する作業や、塗膜やサビ部分を削って下地を整えるケレン作業が必要なケースもあります。
ケレン作業があれば作業単価は上がりますが、単価は1㎡あたり200〜1,000円が目安です。
尚、作業が下地調整だけの場合「一式」で20,000〜30,000円と見積もることもあります。

下塗り

先ほども詳しく説明した、外壁と中塗り・上塗りを密着させるための「下塗り」は、1㎡あたり600〜1,200円が単価の目安です。
外壁塗装で施主様が色や塗料を選ぶのは「中塗り・上塗り」で使用するもので、それによって下地塗料はほぼ自動的に決まります。
それというのも、各塗料メーカーが「この上塗り塗料をこの外壁に使うなら、この下塗り塗料が最適」などの塗装方法を提案しているからです。
つまり、下塗りに関していえば塗装のプロに任せっきりで問題はないでしょう。

中塗り・上塗り

仕上げ用の塗料を使った中塗りと上塗りは、一つに合わせて「2回塗り」として見積書に記載されることが多い工程です。
使う塗料の種類によって単価が大きく変わる項目なので、上塗り材の種類として代表的な3種類の塗料で比較してみましょう。

塗料の種類塗料の特徴単価の目安(@1㎡)
ウレタン塗料費用は安いが、その分耐久性も低い1,500〜2,000円
シリコン塗料費用と耐久性のバランスが良い2,500〜3,000円
フッ素塗料高い耐久性があり、メンテナンスの手間を減らせる4,000〜5,000円

外壁塗装の塗料選びは施工後のメンテナンスや耐用年数にも関わる部分なので、見積もりを依頼するときにしっかり相談することが重要です。

付帯部の塗装

家のデザインによっては、外壁以外の付帯部(破風・軒天・雨樋など)へ塗装することが必要です。
使う塗料と塗る場所によって価格は大きく変動しますが、単価の目安は1㎡あたり800〜1,500円といった金額になります。
また、これとは別に窓の外側にある「雨戸」の塗装には、1枚あたり4,500〜6,500円が必要です。

工事に付随する諸経費

塗装工事に必要な塗料以外の材料や運搬費用、スタッフの移動費、廃材を処分する費用などをまとめて「諸経費」として計上することが一般的です。
この中には業者の利益も含まれていて、その金額は工事総額の3〜15%程度が目安となります。

相場を一覧で確認しましょう

ここまで説明してきた、外壁塗装の見積書に記載される項目について、改めて一覧にしてまとめてみます。

項目内容単位相場
足場設置足場の設置600〜800円
高圧洗浄高圧洗浄機で外壁を洗浄200〜300円
養生シートを張る作業や塗装しない場所の保護300〜400円
下地調整劣化した部位の補修など200〜1,000円
下塗り仕上げ塗料が剥がれないよう接着剤の役割を果たす塗装600〜1,200円
中塗り・上塗り外壁の耐久と美しさを高めるための塗装1,500~5,000円(塗料による)
付帯部外壁の主要な面以外の塗装800〜1,500円
諸経費ゴミの廃棄料金や交通費など一式工事総額の3〜15%



良い見積書と悪い見積書の違いはどこにあるのか

良い見積もりと悪い見積もり

ここまでの説明で、外壁塗装には様々な工程があり、どのような費用が発生するのか分かってきたと思います。
それを踏まえて、良い見積書と悪い見積書の違いはどこにあるのか?極端な例を挙げて考えてみましょう。

良い見積書とは

信頼できる業者が作成する見積書は、しっかり工程ごとの作業内容が分かりやすく分類され、それぞれの単価、施工箇所の面積まで丁寧に記載されています。
また、下塗りと中塗り・上塗りそれぞれで使用する塗料のメーカー・製品名も書いてあり、全ての項目で相場とかけ離れた単価になっていなければ信用できます。
また金額以外で重要なのが外壁塗装にかかる工期の日数で、普通であれば天候など全てが好条件に恵まれたとしても最低7日間は必要です。
最初から7日以内の工事を提案する業者は、手抜き工事をする可能性が高いと思っていたほうが良いでしょう。

(見積例)

項目数量見積金額備考
数量単位単価金額 
足場設置200700140,000 
養生20030060,000メッシュシート
高圧洗浄18025045,000水洗い
下地処理7080056,000コーキング打ち替え
下塗り・水性シリコンプライマー150800 120,000○○社「○○プライマー」
中塗り・水性シリコン1502,500375,000○○社「○○シリコン塗料」
上塗り・水性シリコン1502,500375,000○○社「○○シリコン塗料」
破風・水性シリコン251,00025,000○○社「○○塗料」
軒天・水性シリコン401,00040,000○○社「○○塗料」
現場経費  123,600工事費用の10%
合計(消費税10%)1,359,600 

典型的な悪い見積書

見積書を見ても作業工程や内容が分かりづらく、大雑把に「足場工事一式」や「外壁塗装一式」となっているのは、典型的な悪い見積書です。
このような見積書では、詳細を確認することができず、費用を水増ししている可能性が高いといえます。
このような見積書を提出する業者は、その段階で付き合わないと決めた方が無難です。

(見積例)

項目数量見積金額備考
数量単位単価金額 
足場設置1 300,000 
塗装工事1 900,000 
現場経費  150,000 
合計(消費税10%)1,350,000 

見積金額が安すぎる悪徳業者の実例

外壁塗装で複数の見積書を比較検討することは重要なステップですが、金額だけを見て決めることにもリスクが潜んでいます。
簡単にいえば「安いのにはそれなりの理由がある」ということで、場合によっては大きなトラブルに発展するかもしれません。
ここでは外壁塗装の安請け合いによるリスクを、よく見られがちな3パターンご紹介します。

手抜き工事をされる恐れも

外壁塗装の全ての工程には職人の人件費や材料費がかかっていて、破格な割安料金で外壁塗装を請け負う業者は、どこかで採算が合うように調整するものです。
先ほど紹介したような「グレードの低い塗料を使う」ケースだけではなく、塗料を薄めて使用し費用を抑えるケースや、3回塗りのところを2回塗りで済ませることもあります。
このような手抜き工事をされてしまうと、塗装がすぐ剥がれるなどのトラブルになるので、せっかくかけた費用が無駄になってしまうでしょう。

「素人ばかり?」使えない職人もどきによる施工

安い見積書をだす業者のなかには、人件費を削って利益を出そうとする悪徳業者が存在します。
場合によっては、知識も経験もないような素人同然のスタッフが施工するようなケースもあり、その仕上がりは「推して知るべし」でしょう。

足場や材料を削減されることも

外壁塗装の工事費用で足場や材料は2割以上を占める部分で、足場の数を減らすなどして費用を抑えようとする業者も存在します。
足場を減らすと高所の作業が雑になり、安全性の面でも事故やトラブルのリスクが高まります。
このような安全性軽視の業者は、塗装作業自体も真摯に取り組まないと思って間違いありません。

外壁塗装で失敗しないため良い塗装業者の探し方

外壁塗装で見積書の中身を確認することで、色々な情報が読み取れることは理解できたと思います。
ただ、見積書だけで外壁塗装の失敗を100%防げるかといえばそうでもなく、最終的には有料で信頼できる塗装業者をいかに探すかが重要です。
ここでは、外壁塗装で失敗しないため良い塗装業者をどのように探すのか、その方法について考えてみましょう。

保証内容やアフターフォローが充実している業者

信頼できる塗装業者は、施工物件や施工内容に自信があるため、充実した保証内容やアフターサービスを実施しています。
外壁塗装に関する保証は以下の3種類があるので、契約前に保証内容をしっかり確認しておきましょう。

  • 自社保証 … 外壁塗装業者が独自に実施する保証制度で、あまり長すぎる保証期間だと逆に疑わしいケースも。
  • 第三者保証 … 外壁塗装業者が加盟している組合や団体による保証制度。保証期間や内容は加盟組合・団体によって異なる。
  • 塗料メーカーによる保証 … 塗装に使用した塗料のメーカーによる保証制度。

保証制度があるから安心するのではなく、どのような内容なのかしっかり確認することが重要です。

見積内容が素人にも分かりやすく説明も丁寧

良い塗装業者は見積もり内容が分かりやすく、その説明も丁寧です。そして優良な業者であれば契約を急かすこともないでしょう。
悪徳業者ほど、他社の見積もりと比較されることを嫌がり、契約を急かしてくるものです。
また見積もり内容についてデメリットも説明してくれる業者であれば、より信頼度が高まります。
例えば見積もり段階で「この塗料は費用として安上がりですが、10年程度しか持たないですね」とアドバイスされれば、他の選択肢も聞いてみようという気にならないでしょうか。
このような消費者目線で説明してくれる業者を選べば間違いありません。

最近はネットの口コミチェックは必須

最近はネットに様々な口コミや評判が溢れていて、塗装業者に関するものもその例外ではありません。
もちろん根拠のない誹謗中傷の類もあるので100%鵜呑みにするわけにはいきませんが、あまりにも悪い評判の多い業者には注意が必要です。

外壁塗装の見積もりならオネスト塗装へご相談ください

当社「株式会社オネスト塗装」は、兵庫県神戸市長田区に本社を構える塗装にこだわりを持つ専門家です。
外壁塗装は家のリフォームのなかでも大きな出費となるものなので、誰もが失敗したくないと思うのは当たり前のことでしょう。
株式会社オネスト塗装の外壁塗装は全ての作業を自社で行い、トラブル事例で見られるような中抜き・手抜きなど一切ありません。
また、お客様に分かりやすい見積書の提出と説明を心がけているので、参考としてだけでも当社の見積もりをご利用ください。
きっとお客様にとって、外壁塗装の道標となるご提案になると信じております。

最後に

外壁塗装は、マイホームをキレイな状態で長持ちさせるために重要なリフォーム・メンテナンスです。
ただ、決して安い工事ではないので、見積書の中身をよく確認して良い業者と巡り合うことが、外壁塗装で失敗しないための大きなポイントになります。
本記事が、お客様の判断にお役に立てることがあれば幸いです。

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代表からご挨拶

皆様はじめまして。

家の傷む箇所が増えてきたら、リフォームなども検討するところ。 それでも、外壁塗装を選ぶというのは、”愛着のある家を残す”という意思決定になります。 そんな節目に、もう一度戸建てを持った誇りを取り戻してほしい。それが私たちの願いです。 そんなあなたの意思決定を、私たちは最大限尊重します。

新築の設計のように、こだわりを忠実に再現します。 新築の家を建てるのは、一生に一度の大きな決断です。 パパッと決められるのはきっと嫌じゃなかったでしょうか?

新築気分をもう一度味わってもらうために、小さなことでもこだわりをお聞かせください。

代表の写真

株式会社オネスト代表取締役 (屋号:オネスト塗装)

大 西 耕 作