セキスイハイムで建てた家の外壁塗装の注意点とは？！気になる費用も解説

セキスイハイムで家を建てられた方で築10年を過ぎたあたりから「外壁塗装が必要だけどセキスイハイムに頼む必要があるのかしら？」とお悩みの方は多いようです。
それはセキスイハイムの外壁材の保証との兼ね合いがよく理解できず、セキスイハイムの定期点検でも外壁塗装を勧められるからだと思います。
本記事では、セキスイハイムで建てた家の外壁塗装にまつわる様々な疑問を、プロの塗装屋の視点でスッキリ解決させます。

セキスイハイムとはどんなメーカー？施工した家と外壁の特徴も知ろう

セキスイハイムは、「あったかハイム」のCMで目にすることの多いハウスブランドです。
知っているようで意外と知られていないのが、セキスイハイムと似た名前の積水ハウスとの関係で、同じ会社だと思われている方も多いのではないでしょうか。
まずはセキスイハイムとはどのようなメーカーで、建てた家や外壁の特徴などを説明します。

セキスイハイムは積水化学工業の住宅ブランド

セキスイハイムというのは独立した会社ではなく、大手樹脂加工メーカーである積水化学工業株式会社の住宅事業のブランド名です。
そこで気になるのが同じく住宅メーカーとして有名な積水ハウスとの関係ですが、積水ハウスも元は積水化学工業の住宅部門として発足しています。
ただ、積水ハウスは住宅部門がスタートした1960年に別会社として分離され、現在では完全に独立した上場企業です。
セキスイハイムは、ハウスメーカーのなかで売上高7位（2023年実績）となっていて、かなり大きな存在感を持っています。

鉄骨から木造へ！セキスイハイムのユニット工法

セキスイハイムには鉄骨系住宅と木質系住宅の2種類がありますが、セキスイハイムの基本理念ともいえるのが工場で組み立てた鉄骨ユニットを現場で組み立てる「ユニット工法」にこそあります。
セキスイハイムのユニット工法で作られる家は、「品質・施工の安定性」と「構造躯体の強度が高い」という2点が大きなメリットです。
ユニット工法では約80％が工場で作られるため、現場の職人による品質の差が出にくく、また外壁と構造躯体の両方で地震から家を守ることができます。
この地震に強い構造をセキスイイズムでは「ハイブリッド耐震” GAIASS（ガイアス）”」と呼んでおり、ハウスメーカーではトップレベルの耐震等級3です。

セキスイハイムの外壁塗装で注意すべきポイント

先ほどセキスイハイムご自慢のガイアスに触れましたが、これが世に出始めたのは2008年頃のことで、それ以前の外壁とは区別して考えることが必要です。
そこでセキスイハイムで建ててもらった住宅の外壁塗装で留意すべき点について、代表的な事例を中心に説明します。

一般的な戸建てより塗装面積が多くなりがち

一戸建て住宅の外壁塗装を検討するときに意外と多いのが屋根塗装を同時にすることで、そのメリットはトータル費用を安く済ませることができることです。
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合にセキスイハイムの住宅で注意すべき点は、一般的な住宅より塗装面積が多くなる点かもしれません。
外壁塗装や屋根塗装は施工面積で金額が決まるので、それが多くなるほど金額がかさむことになります。
セキスイハイムの家の屋根では、折板屋根と呼ばれる金属の板を折り曲げて加工した屋根材が使用されるケースが多く、それが塗装面積に影響します。
塗装価格は建坪によって比較することが多いのですが、セキスイハイムの家では単純に比較できないケースがあることを知っておきましょう。

外壁材に合った塗料を使用する

セキスイハイムで建てられた家で主に使われている外壁材は、「窯業サイディング」「モルタル外壁」「金属パネル外壁」の3種類です。
それぞれの外壁材には特徴があり、それぞれに適した塗料を使うことが基本となります。
外壁塗装を検討するとき、つい色選びに目が行きがちになりますが、塗装業者からの提案に対して外壁材との相性は必ず確認しましょう。
またセキスイハイムは外壁に磁器タイルを使用した住宅もあり、この場合外壁塗装は必要ありません。
ただ、外壁塗装が必要ないといってもメンテナンスが不要なわけではなく、タイルの間の目地の補修やタイルの状態をチェックするなどは必要です。

築年数が古い場合は下処理を丁寧にする必要がある

これはセキスイハイムの家だけに限った話ではありませんが、築年数の古い家の外壁は下地処理を丁寧にしなければお金の無駄使いになってしまいます。
外壁塗装と聞くと「ペンキを塗って終わり」とお考えの方もいるようですが、ひび割れの補修や目地の補修、塗膜の剥がれ補修などの下地処理をトータルしてこそ外壁塗装です。
またセキスイハイムの家では、付帯部に付帯部の金属が錆びないよう塩ビシートが貼ってあり、その上から塗装をしています。
経年劣化とともに、その塩ビシートが剥離してしまってサビが発生するケースが多く見られます。
その場合は剥離した部分を剥がして錆処理を行ってから、新たに塩ビシートを張ることが必要です。
しっかり下準備があってこそ、満足度の高い外壁塗装を行うことができます。

外壁塗装はセキスイハイムに頼まなきゃダメ？割高になる理由

セキスイハイムの住宅には、一見手厚く見える保証制度があって5年ごとの定期診断を最大60年間受けられます。
また不具合があれば30年間の保証が付いていて、安心感がありますが10年目以降の定期診断では「そろそろ外壁塗装はいかがですか？」と営業を受けるはずです。
そこで考えていただきたいのは、セキスイハイムにそのまま頼むべきなのか、それとも別の選択肢がないのかということです。
悩ましいポイントですが、実はセキスイハイムに外壁塗装を頼むと高上がりになる事実をお伝えします。

セキスイハイムと外壁塗装の施工業者の関係

セキスイハイムに外壁塗装を依頼すると、実際に施工をするのは下請け、あるいは孫請けの塗装業者になります。
セキスイハイムとしても下請けや孫請けに赤字で仕事をさせるわけにいかないので、当然のように施工業者までの間にマージンが発生し、結果的に割高な外壁塗装となることは容易に想像がつくでしょう。
仕上がりが同じ外壁塗装でも、大手ハウスメーカーへ依頼すると割高になるのは、このような建設業界の構造が関係しています。

セキスイハイム指定塗料が高い理由とは？

セキスイハイムのような大手ハウスメーカーともなると、自社のオリジナル塗料を外壁塗装に使うことを推奨します。
ここで注意が必要なのは、オリジナル塗料といってもハウスメーカーが自社で製造したものではないという事実です。
ほとんどは塗料メーカーの製品の名前だけを変えたもので、大手スーパーでいえば「プライベートブランドのようなものです。
それでいて割高な価格になっているので、あえてオリジナル塗料を使うメリットは皆無だといえます。
ただ、そのオリジナル塗料は決して粗悪品などでないことだけは付け加えておきます。

信頼できる塗装業者に依頼してお得に外壁塗装しよう

セキスイハイムへ外壁塗装を頼むと割高になることは理解されたと思いますが、それを避けるために良い選択肢はないものでしょうか。
もうお気づきだと思いますが、中間マージンをかけず割高なオリジナル塗料も使わずに外壁塗装をするには、信頼できるプロの塗装業者に依頼することですべてが解決します。
とはいえ、実際にどれくらい安く済ませられるのか、またセキスイハイム以外に外壁塗装を依頼して保証制度がどうなるのかなど心配です。
それらの疑問や懸念について詳しく考えてみます。

セキスイハイム以外に外壁塗装を依頼して大丈夫なの？

セキスイハイムには新築後30年に渡る保証制度があるので、外壁塗装を関係のない業者に頼んでよいのか不安に感じる方もいると思います。
ハッキリ言いますがまったく問題はありませんし、そもそもセキスイハイムの保証対象に「外壁」が入っていますが、保証期間は10年で軽度で躯体に影響ない不具合は補償対象外です。
貴方が新築したとき、思いに寄り添って考えてくれたであろう営業の方は、今も別の方に寄り添っています。
なにも遠慮することなく、自分のためになる外壁塗装を考えるべきです。

セキスイハイムと塗装専門業者の費用比較

セキスイハイムへ外壁塗装を依頼するケースでは、セキスイハイムのオーナーサポートを通じた外壁塗装の専門サービスを受けることになります。
この場合、先ほども説明したとおり外壁塗装を施工するのは下請け・孫請けの塗装業者です。
それと比較して別の塗装専門業者へ依頼した場合、どの程度の費用差が出るのか確認してみましょう。

	セキスイハイム	プロの塗装屋
費用	200万円～	115万円～

（塗装面積173㎡のケース）

かなり大きな差になることが分かりますが、この差額は中間マージンとオリジナル塗料によるものと考えてよいでしょう。
ちなみにセキスイハイム（積水化学工業）は、近年利益率の高い外壁塗装を含むリフォームへ力を入れています。

塗装専門業者へ依頼するメリットと注意点

セキスイハイム以外の塗装業者に外壁塗装を依頼するメリットは、主に以下の点に集約されます。

• 費用が安い
• 地域密着型で安心
• 希望のスケジュールに合わせてくれる
  

こう見るとメリットだらけに思えますが、残念なことに世の中の塗装屋には詐欺を働く悪徳業者が存在しています。
そんな詐欺塗装業者を避けるためには、しっかりとした相談相手が不可避です。もしセキスイハイムの外壁塗装でお悩みであれば、お客様に寄り添うオネスト塗装にご相談ください。
セキスイハイムの外壁塗装へのお悩みに真摯に対応させて頂くので、どのような疑問でもご連絡をお待ちしております。

まとめ

セキスイハイムで家を建てられた方からの疑問や質問の多い外壁塗装について解説しましたが、メンテナンスの多くの部分はセキスイハイム以外に頼んだ方が安く済ませることができます。
もちろん大手に頼むという安心感を重視するのもありです。ただ実際の施工は下請け業者が行っていることを考えれば、違った見方もできるのではないでしょうか。
外壁塗装は大きな費用のかかるメンテナンスなので、本記事を参考にして賢明な選択をオススメします。