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外壁タイルはメンテナンスフリーってホント?意外な落とし穴に注意!

戸建て住宅の外壁材として多くはないのですが、外壁タイルは耐久性が高く高級感のある見栄えが大きな魅力です。
そんな外壁タイルは「メンテナンスフリーで手間がかからない」と言われ、住宅メーカーの営業もそれを売り文句としています。
しかしこの話、半分は本当だとしても実はメンテナンスは必要です。本記事では、外壁タイルの真実について外壁塗装との関連性を含めて解説します。



外壁タイルがメンテナンスフリーと言われる理由

外壁タイルはメンテナンスフリー?

外壁タイルは施工費用が高いこともあり一般的な外壁材とは言い難いのですが、高い耐久性は非常に魅力的です。
では外壁タイルはなぜ高い耐久性を持ち、メンテナンスフリーと言われているのかご存知でしょうか。
まずは、外壁タイルがどのような特徴をもっていて、本当にメンテナンスが必要ないのかという基本的な点について知っておきましょう。

タイルは無機質素材で耐用年数が長い

外壁素材の一つであるタイルは、原材料となる土や石・砂といった自然物を高温で焼くことによって作る無機質(無機化合物)素材です。
考えてみれば分かりますが、土や石という自然素材は劣化することなく存在できる物質なので、それを原料とするタイルが高い耐久性をもつことが理解できるでしょう。
一般的に外壁が劣化するのは、太陽光に含まれる紫外線や風雨によるもので、タイルはこれらにほとんど影響されません。
同じ無機質素材であるレンガ造りの建物は、世界各地に数百年以上そのままの姿で現存していることからも、その耐久性が分かります。

外壁はタイルだけで成り立っていない事実

外壁タイルの高い耐久性は理解できたと思いますが、ここで一つ注意しなければならない点があります。
それは、タイル自体は耐久性が高かったとしても、外壁はタイルだけで成り立っていないということです。
一般的な外壁タイルは、あくまで下地にタイルを貼りつけているだけなので、無機質のタイル以外の部分には劣化が考えられます。
また、タイルが紫外線や風雨に強いことは事実でも、日本は世界有数の地震大国でありタイル自体に補修が必要なケースもあり得ることを知っておきましょう。


外壁タイルの施工方法と種類を知ろう

外壁タイルの種類と施工

外壁タイルの素材自体は頑丈だとしても、メンテナンスフリーとは言い切れないことが分かったと思います。
そこで外壁タイルにメンテナンスが必要な理由を知るために、外壁タイルの施工方法や外壁タイルの様々な個性について理解を深めましょう。

モルタルでタイルを貼る湿式工法

一昔前まで外壁にタイルを貼る方法は、モルタル下地の上にタイルを貼っていく「湿式工法」が一般的でした。
モルタルはセメントに砂を加え、水を混ぜて作るもので、水を使用することから湿式工法と呼ばれています。
最近になって湿式工法が一般的で無くなった理由は、モルタルを使う工法が高コストで工期も長くなるからです。
また、モルタルには硬化すると柔軟性がなくなるという性質があり、紫外線や気温、湿度の変化により起こる下地やタイルの変形に対応できないという難点があります。
それが目地の割れやタイルの剥離・剥落を起こしやすいというデメリットにつながり、これも湿式工法が少なくなってきた理由の一つです。


今は主流となっている乾式工法

現在、外壁タイルの施工方法で一般的なのは、モルタルを使わず下地に接着剤を塗布しタイルを貼る「乾式工法」です。
先ほど説明した湿式工法のデメリットを解消するため、2006年にA5557(外壁タイル張り用有機系接着剤)というJIS規格が制定されました。
これによって乾式工法が一般的となり、タイルの剥離・剥落に強い施工が可能となったわけです。
ただ、この乾式工法に使用する弾性接着剤は有機物なので、タイルと違って劣化する可能性があります。

外壁タイルのサイズ

外壁タイルにはさまざまなサイズがあり、組み合わせによって家の印象は大きく変わってきます。
外壁タイルを製造するメーカーによって若干の差異はありますが、住宅に使われる一般的なサイズは次のとおりです。

一般的な呼称サイズ(実寸)
二丁掛タイル(小口タイル)227mm×60mm
50角タイル45mm×45mm
45二丁タイル45mm×95mm
ボーダータイル227mm×30mm


実際にタイルを貼るときは「目地」と呼ばれるすき間を開けるのが基本で、タイルサイズと併せてデザインを決めます。
そのため45mm×45mmというサイズなのに「50角タイル」と呼ぶのは、目地部分も含めたサイズ感で表現しているためです。

外壁タイルの貼り方

タイルの貼り方は目地の開け方によって無限のバリエーションがありますが、一般的に住宅で使われるのは芋目地・馬目地の2種類です。
芋目地はタイルの水平・垂直のラインをそろえる貼り方で、規則正しくスタイリッシュなイメージを与えるでしょう。
馬目地は水平方向の目地をそろえ、垂直方向は互い違いに貼る方法で、レンガの積み方が由来になっています。
湿式工法であれば目地を「目地材」で埋めるのが一般的でしたが、乾式工法では「目地なし」で仕上げることもでき、メンテナンスコストを省けるのが魅力です。

意外と多い外壁タイルのデザイン

外壁タイルには様々なデザインタイプがあり、主なものでも以下のような種類があります。

レンガタイル本物のレンガのような見た目をもつタイル。格式の高い見た目を実現。
ボーダータイル横に細長いサイズのタイルで、幅広いデザインテイストにマッチする。
石調タイル天然石のようなデザインのタイルで、高級感のある外観を実現。
スクエアタイル正方形のスクエアタイルは、シンプルかつスタイリッシュなイメージをつくりやすい。
木目調タイルタイルの表面に木目調のプリントを施し、天然木のような質感と高級感を再現。

これらの種類の中にも色や紋様でバリエーションがあるので、その組み合わせ方は無限大です。

外壁タイルにメンテナンスが必要なケース

外壁タイルのメンテナンス

外壁タイルそのものの耐久性は高いのですが、外壁全体がタイルだけで成り立っているわけではなく、ほとんど確実にメンテナンスの必要になってくるものです。
もちろん、ほぼノーメンテに近い状態で長持ちするケースもあっても、全く何もしないわけにはいきません。
そこで外壁タイルでメンテナンスが必要になる事例を、具体的に確認していくことにしましょう。

湿式工法の場合は10年ごとのメンテナンスが必要

外壁タイルを湿式工法で施工している場合は、下地や目地に使用しているモルタルが劣化してしまうので、およそ10年ごとのメンテナンスが必要です。
モルタルの劣化による影響は目地のひび割れという目に見える形で表れ、放置しておくと建物内部に雨水が浸入したり、タイルが剥がれ落ちたりすることがあります。
雨水が目地から浸入してきたとしても防水紙が躯体部分への浸入を防ぐため、すぐに気が付かないことが逆に厄介です。
それというのも、気付かないまま長年放置しておくと酷い場合躯体が腐食している可能性があるからで、そうなっていると大規模修繕が必要になります。
最悪の事態を避けるためにも、メンテナンスの必要性を専門家にチェックしてもらうことがオススメです。

外壁タイルに汚れが目立つ

下地や目地の補修は比較的大きなメンテナンスですが、外壁タイルの汚れが目立つ場合も洗浄などの対策が必要です。
外壁タイルは他の外壁素材と比べ汚れが付きにくく、なおかつ汚れを落としやすいのが特徴ですが、さすがに何もせず美観を保つことはできません。
通常の汚れであれば水だけを使用する高圧洗浄でも十分効果が見込めるので、他のメンテナンス時に合わせて洗浄することがオススメです。

目に見えてカビやコケが気になってきた

外壁汚れの中でも印象が悪いのがカビやコケによるもので、梅雨のある日本では避けようとしても避けられないものです。
外壁タイルはコケやカビにも強いのですが、下地や目地にモルタルが使われている場合にはその部分からカビなどが繁殖します。
そうなってしまうと高圧洗浄だけでは汚れを落とせないので、自然成分の分解力を利用する「バイオ洗浄」になるでしょう。
コケやカビは放置するほど広がっていくので、できればこれらが発生する前の定期的な洗浄がオススメです。



タイル自体にひび割れがある

耐久性が高い外壁タイルであっても地震など強い力が加われば、タイル自体が割れてしまったり、剥がれて落下したりすることがあります。
これも放置できない状態なので、目につかない部分を含めたプロによるチェックがオススメです。
タイルのひび割れだけであれば、異常が見られる箇所だけ部分的なタイルの貼り換えだけ行うのが一般的ですが、下地の劣化に伴うものであれば少し大掛かりな作業になります。
このようなケースでは、あえて広範囲のタイルを剥がして下地の補修を行うことになるでしょう。
手の届く範囲であればDIYで済みそうな感じもしますが、より深刻な問題を見逃さないためにも素人判断は止めておくべきです。

できるだけ美観を保ちたい

外壁タイルの美観を保つためには定期的な洗浄が最も効果的で、なおかつ経済的なメンテナンスです。
外壁タイル以外の外壁素材の場合、家の耐用年数を延ばすためにも定期的な外壁塗装が必要ですが、タイルの場合はどうなのでしょうか?
結論からいえば、外壁タイルへ一般的な塗装をすることはほとんど意味のない無駄なことです。
タイルという素材は使用されている原材料や製造方法から耐久性が非常に高く、劣化の少ない外壁材で、それより劣化しやすい塗装をすることに意味はありません。
ただ、外壁タイルの艶を保ちたいという希望があれば、タイルにクリア塗装を施工するケースは比較的多く見られます。
これもタイルの種類によって判断すべきですが、詳しい内容については信頼できる塗装業者に相談するとよいでしょう。


外壁塗装を考える上での注意点と補修方法

先ほども説明したとおり、外壁素材がタイルであればそこへ塗装をする必要はありません。
そのことを踏まえたうえで、怪しい業者の「騙すテクニック」を見抜く知識や、外壁塗装をするケースについて学びましょう。




「塗装で全てが解決する」という悪徳業者に注意しましょう

塗装業者を含めての話ですが、悪徳リフォームを行っている事業者は「外壁の汚れが目だっているので、外壁塗装で解決しませんか!」と、もっともらしいセールストークで急にやって来るものです。
簡単にいえば「押し売り」そのものですが、タイルに別の色を重ねてしまえば素材本来の色味や美しさは二度と戻りません。
しかも一度塗装してしまえば、塗料が劣化したタイミングでさらに外壁塗装が必要になります。
これは本来必要のないメンテナンス費用なので、無駄どころかお金をドブに捨てるような行為です。

外壁タイルに塗装をするメリットとデメリット

外壁タイルに塗装することは、先ほど説明した艶を保つクリア塗装以外は無駄だということが理解できたと思います。
しかし、マイホームの外壁材がタイルだったとしても、全ての外壁塗装を否定するのも問題があるでしょう。
例えば屋根の塗装は、家の状態を最良に保つため10年から15年で行うことが一般的で、勾配のない水平な陸屋根以外では必ず足場を組みます。
そのタイミングで破風(はふ:屋根の妻側部分)や軒天(屋根の外壁より出ている軒先の天井部分)、雨どいなどの塗装はすべきです。
当然、タイルに塗装をする必要はないのですが、せっかく足場を組むのなら「やれることはやっておく」ことが経済的だといえます。

しっかり本当のことを伝えてくれる業者を探そう

外壁塗装だけに限らず、マイホームのメンテナンスには色々やるべきことが多いのが事実です。
しかし業者に言われるまま施工していては、お金がいくらあっても足りませんし、やる必要のないメンテナンスは何も生みません。
そこで大事なのは、今やるべきメンテナンスの重要度や必要性、そしていくつもの選択肢を正直に教えてくれるプロを探すことです。
そのようなプロの事業者であれば、たとえ専門外のことであったとしても別のプロを紹介してくれるでしょう。
優良な事業者であるほど、つながりのある事業者も信頼できるものなので、外壁タイルの素朴な疑問も遠慮なく相談できるはずです。

最後に

外壁素材にタイルを選んだ方は、そのシックな外観だけではなく外壁タイルの優れた耐久性も考慮していたはずです。
そうであるなら外壁タイルの正しいメンテナンスを理解し、それを実践しなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
確かに外壁タイルへ塗装することは無駄な行為ですが、家には定期的な塗装が必要な個所もあるので、費用を安くするため総合的なメンテナンス計画を考えておくべきです。
もし足場の必要なメンテナンスをお考えであれば、お客様の意志を最大限尊重する株式会社オネスト塗装へぜひ一度ご相談ください。
お客様のお役に立てるアイディア探しのお手伝いをさせて頂きます。

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代表からご挨拶

皆様はじめまして。

家の傷む箇所が増えてきたら、リフォームなども検討するところ。 それでも、外壁塗装を選ぶというのは、”愛着のある家を残す”という意思決定になります。 そんな節目に、もう一度戸建てを持った誇りを取り戻してほしい。それが私たちの願いです。 そんなあなたの意思決定を、私たちは最大限尊重します。

新築の設計のように、こだわりを忠実に再現します。 新築の家を建てるのは、一生に一度の大きな決断です。 パパッと決められるのはきっと嫌じゃなかったでしょうか?

新築気分をもう一度味わってもらうために、小さなことでもこだわりをお聞かせください。

代表の写真

株式会社オネスト代表取締役 (屋号:オネスト塗装)

大 西 耕 作